「DECADE ★」

セルビアが欧州連合（EU）に加盟申請したらしい。
NATO軍がコソボ紛争に介入して、
空爆したのはもう十年前…

ろくに就職活動もせず、
やりたいことも見つからず、
卒業→就職って流れに背くかのように
銀色の髪で過ごした22歳…

海の向こうの紛争には極めて無知で、
カップ戦の優勝賞金を
「コソボに送っとけ！」
と言い放った某覆面レスラーを面白がっては
その自由奔放さに憧れていた大学生時代。

唯一の救い（？）は
全額ではないにせよ、
それがただのパフォーマンスではなく
実際に100万円が寄付されたと言う現実。
巷では有名な話。
でも、どうやって？とか
どんな団体に？とかは
今もよく知らない。w

月日は流れて2008年。
セルビア出身のサブケとの出会い。

マスメディアが事実を歪曲したり、
イメージを植え付けて、
民衆の意識を統制しようとするのも、
受動的にしか情報を得ない層の
TVに対する妄信も、
国の内外問わず存在するものだと知った。

冒頭で触れたニュース。

僕は時事通信社のWEBで、
ほんの数行のテキストを読んだだけで、
そこにいたるまでの経緯もよく知らない。

サブケと会って話すまでの間、
セルビア人はコソボの民族バランスを崩し、
更には一般のアルバニア人を虐殺する
非難される側の民族だと思っていた。

セルビア国内では、
当然、コソボ解放軍、アルバニア人こそが
憎むべき存在として報道されていたと
サブケは言った。
それはそれで危険だ。とも。
彼の母親は、TVの報道を鵜呑みにして、
それとは違う意見を述べる彼女の息子に
怒りの表情を見せたと言う。

真実を知れば知るほど、
ワンサイドなニュースには違和感を感じるし、
恐ろしささえ感じることもしばしば。

しばしばしばしばしばしばしばしば…

サブケに会いたいな。
セルビア出身者のリアルな意見と、
今も肉親が住んでいるであろう
セルビアの現実も知りたい。
それを知ったからって
何かが変わるわけではないけれど。

生きた情報は、
ただ過ごしてるだけじゃ入ってこない。

垂れ流されてる情報に目を眩まされるような
愚民に成り下がるのは勘弁。
遠くの出来事が自分に影響することも
世の中にはあるからね。


hbk said so...